1.『トンボついたち』が来た! 堤防上でバブタ採り


ウスキバトンボをショロドンと呼ぶ


バブタ採りに夢中のこどもエコクラブ員

 6月になると都城市内の宮丸西団地付近の大淀川左岸堤防上に、捕虫網を元気に振り回す児童の姿が目立ってくる。

 どうやら、トンボが目当てのようだ。いわゆる、七月一日は蜻蛉朔日(トンボついたち)でトンボの生まれる日だという。
 初夏から晩秋まで宙を浮いて飛ぶトンボは、子供達に大人気である。また赤トンボの歌は年配者にも懐かしい唄である。

 さてトンボの呼び名は方言も多く、大別すると四種類になるそうだ。また語源や伝説が多いのもトンボの特徴だ。
 都城地方ではトンボの総称をバブタと呼んでいる。そして、お盆に群れをなして飛ぶバブタをショロドンとも言う。

 このトンボの呼び名を集めると、バブ、バウタボィ、バブト、ドンボ、ヘンボ、ベンブ、ヘンブー、アギス、アケジョ、アンマ、アケズ、ネンバ、エバ、ヤケ、ケケス…と多数ある。