7.ミノムシ/成虫はミノガ 蓑から一生出ないメス | |
![]() 大淀川の河畔林にぶら 下がっていたミノムシ。 |
![]() ミノの中から取りだしたミノムシ |
市内志比田橋近くの大淀川河岸林で、蓑虫(ミノムシ)がブナの枝からぶら下がっていました。ミノムシは子供の頃、よく遊んだ人も多いでしょう。 あの糸は風速九メートル位までは切れないから、通常の風ならへっちゃらです。ミノムシは不思議な昆虫で、オスは蛹(さなぎ)の期間が過ぎると、ミノガという成虫になりますが、きわめて短命です。 メスは蓑(ミノ)から出ることはありません。だから、メスはミノの中で卵のカラがいっぱいになると、ひからびて死んでしまいます。 ミノムシの卵は二〜三週間でかえりますが、幼虫たちは死んだ母親の乾いた体やカラを使ってミノを作ります。 若い蓑虫はミノが小さくなってくると、口から糸を出し、近くの葉や枯れ枝を食いちぎって蓑の増築をします。またミノの内部は空気をためる構造の冷暖房機能があり身を守ることが出来るのです。 最近はミノムシの幼虫の体内に天敵のヤドリバエの幼虫が発生して、ミノムシの幼虫は生きながらエサにされているそうです。 |