9.ツチカエル(いぼかえる) キュッ!という警戒音 | |
![]() ツチカエル |
![]() 警戒音を発するツチカエルのいる 某団地の水路です。 |
大淀川堤防沿いにある団地の水路を歩くとひときわ高い声でキュッと一回だけ鳴いて、身を隠すカエルがいます。集団で二十匹もいれば鳴き声は二十回になるのでにぎやかです。 これらはツチカエルで、体長が四センチ程度。昔は水田や湿地、池、山地の渓流から河口域まで普通にいたカエル。背中側は灰褐色から黒褐色のまだら模様で、中には中央に白い背中線があるものもいます。かの松尾芭蕉の句にある古池に飛び込む主役の蛙は、このツチガエルの可能性が高いとも云われています。 某団地の水路でのキュッ!という一回だけの鳴き声は、カエル独自の警戒音で、敵が近づいたときに発する鳴き声で、敵が接近した事を仲間に知らせるために、ひと鳴きして逃げる声なのです。 |